産業廃棄物処理分野における温暖化対策の手引き

平成21年3月31日付で環境省産業廃棄物課から、標題の手引きが出されました。

http://www.env.go.jp/recycle/waste/sanpai_wc/full.pdf

162pもありますが、そのうち半分は資料集となっています。

最後まで一読しましたが、よくまとまった手引きだと思います。

主に、産業廃棄物処理企業に向けた手引きですが、排出事業者が知っておきたい事項も多数網羅されています。

特に、省エネの具体的な手法や、その効果を検証するための方法、その他、「グリーン調達」や「ESCO事業」等々、企業においてすぐ実践できる内容がたくさん解説されています。

廃棄物処理企業がこの手引きを使用する場合は

「収集運搬」「中間処理」「最終処分」の事業ごとに、二酸化炭素の排出量を試算する方法が示されていますので、まず自社がどれくらい二酸化炭素を発生させているかを把握してみると良いでしょう。

次に、二酸化炭素排出量を減らす、すなわち資源とエネルギーを効率的に使う方法を模索し、経費削減と二酸化炭素抑制を両立させてみましょう。

こうした取組みを続けていると、経費削減によって企業の財務体質を強化できるだけではなく、「我が社は環境配慮企業です」と顧客へアピールすることも可能となります。

努力の結果を、二酸化炭素排出量という形で、誰もが共有できるデータとして「見える化」することは大変効果的です。

温暖化対策に関するガイドブックはたくさん存在すると思いますが、産業廃棄物処理面に特化したものは、この手引きが嚆矢となるでしょう。

162pを全て読み、全部の内容を一度に実行することは物理的に難しいので、まずは「現況の把握」と「(燃料使用料の削減など)1テーマに絞った取組み」を集中的に行ってみてはいかがでしょうか。

取組みを続けていると「達成感」が着実に増えていきますので、やればやるほど、二酸化炭素削減に対して楽に取組めるようになるでしょう。

まずは Challenge あるのみです!

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コメント

  1. 産業廃棄物分野における温暖化対策の手引き

    「産業廃棄物分野における温暖化対策の手引き」というものが環境省から出ました。流行の循環型社会と低炭素社会の融合ですね。
    まだちゃんと読んでいませんが、ど…


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