産業廃棄物の排出および処理状況(平成29年度分)

2020年1月23日付で、環境省から、産業廃棄物の排出及び処理状況(平成29年度実績)が発表されました。 

産業廃棄物の排出・処理状況(平成29年度実績)
(1)全国の産業廃棄物の総排出量:前年度に比べ、約349万トン(約0.9%)減少。
・平成29年度総排出量約3億8,354万トン(前年度約3億8,703万トン)

(2)業種別排出量:上位業種は前年度と同様、上位5業種で総排出量の8割以上。
1 電気・ガス・熱供給・水道業 約1億200万トン (26.6%) (前年度 約1億44万トン (26.0%))
2 建設業       約 7,871万トン (20.5%) (前年度 約8,076万トン (20.9%))
3 農業・林業         約 7,832万トン (20.4%) (前年度 約8,090万トン (20.9%))
4 パルプ・紙・紙加工品製造業   約 3,363万トン ( 8.8%) (前年度 約3,132万トン ( 8.1%))
5 鉄鋼業         約 2,717万トン ( 7.1%) (前年度 約2,724万トン ( 7.0%))

(3)種類別排出量:前年度と同様、上位3品目で総排出量の8割以上。
1 汚泥     約1億7,069万トン(44.5%) (前年度 約1億6,732万トン(43.2%))
2 動物のふん尿 約 7,789万トン(20.3%) (前年度 約 8,047万トン(20.8%))
3 がれき類   約 5,977万トン(15.6%) (前年度 約 6,359万トン(16.4%))

(4)産業廃棄物の処理状況:前年度に比べ、最終処分量が約2%減少。
・再生利用量 約2億 217万トン (52.2%) (前年度 約2億 405万トン (52.7%))
・減量化量  約1億7,363万トン (45.3%) (前年度 約1億7,309万トン (44.7%))
・最終処分量 約   970万トン ( 2.5%) (前年度 約   989万トン ( 2.6%))

産業廃棄物の発生量については、平成24(2012)年で約3億7,900万トンと過去最低の発生量となった後、2年連続で増加していましたが、平成27年度以降、3年連続で減少しています。

最終処分量は、前年度に引き続き1千万トンを下回り、さらに969万トンにまで下がりました。

最後に、日本全体での産業廃棄物処理フローをまとめておきます。

        産業廃棄物 383,544千トン
                |
                |
                |
       __________|_____________   
      ↓         ↓            ↓
   直接埋立する分   中間処理(焼却・    再生利用される分
             破砕他)される分
   4,771千トン 304,460千トン   74,313千トン
     (1%)     (79%)        (19%)
      |         |
      |         |
      |         ↓
      |     中間処理後に残るもの
      |     130,831千トン     
      |       (34%)
      |         |
      |         |
      |         |---→再生利用される分
      |         |    125,904千トン
      |         |      (33%)
      |         ↓
      |       埋め立てる分
      |       4,927千トン
      |        (1%)
      |         |
      |_________|
           |
           |
           ↓
      埋め立てられる分の合計
         9,697千トン
         (3%)

 ※各項目は、四捨五入してありますので、収支が合わない場合があります。

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