高額すぎた未来都市の設備
読売オンライン “未来都市のごみ収集”廃止
千葉NT・廃棄物空気輸送 時代は分別、資源活用
千葉ニュータウン地下に配管が走るごみ回収設備
印西市は、千葉ニュータウンの地下に張り巡らされたパイプでごみを運び集める「都市廃棄物空気輸送システム」の事業を、今年度で廃止する。2009年度のごみ処理量は当初計画のわずか2・4%。総事業費約110億円を投じ、「未来都市のごみ収集」とまで呼ばれた同システムだったが、分別収集やリサイクルが進む社会状況とは隔たりが大きかった。
年間の維持管理費が8,290万円もかかる施設なら、このご時勢、廃止もやむなしです。
せっかく110億円も投じた事業なのですから、14年間の間に見つかった課題や利点を明らかにし、貴重な事例として役立てていただきたいものです。
設備の費用が高すぎたことが失敗の原因かと思いますが、
アメリカのシリコンバレーでは、あえてゴミを分別させず、市が高精度の選別機を設置し、そこで集約的に廃棄物の分別をしているそうです。
日本でもそのまま真似できるわけではありませんが、無意味に高度な分別をするよりは、どこかで集約的に選別をする方が効率的な廃棄物があるかもしれません。
« 積水ハウス自社処理の流れを加速 昭和61年2月6日付衛環22号 「使用済み乾電池の広域回収・処理計画について」 »
タグ
2010年10月13日 | コメント/トラックバック(2) | トラックバックURL |
カテゴリー:news
トラックバック&コメント
トラックバック
コメント
いつも読ませていただき、勉強させていただいています。
私が以前視察にいったシカゴでも、尾上先生の書かれているとおり、あえて分別をさせずに高度な選別施設に搬入し、そこで選別してリサイクル効率を高める”シングルストリーム”というやり方を取っていました。
その施設を作った企業とシカゴの環境展で話をする機会があったのですが、ヨーロッパでも営業展開しているとのことでした。
そういうのが今後進んで行くのかもしれませんね。
当社でも同様のやり方を事業系一廃について既にはじめています。
尾崎社長 欧米はやはり合理的な思考をしますね。
それを既に日本での自社の事業に取り入れているというのは、かなりのご慧眼です。
日本の生活系廃棄物は生ごみの比率が高いため、シングルストリームは難しそうですが、ディスポーザーが普及すると、それも夢物語ではなくなりそうです。
もっとも、そうなった場合は、下水道汚泥が大量に発生することになりますが。
コメントありがとうございました。