アートによるCSR活動

毎日.jp 不法投棄防止:壁画で呼びかけ--伊勢・二見中美術部 /三重 より記事を転載。

 不法投棄をなくそうと、伊勢市立二見中美術部の生徒たちが、同市二見町内の「ごみ資源ステーション」の外壁に絵画を描いた。同ステーションでは、不法投棄やごみを出す日を守らない人がいるため、景観を損ねているとして、不法投棄防止を啓発しようと、市環境課が同中に依頼した。

 美術部の1年から3年までの10人が7月中旬から、実寸大の紙に下描きするなどの準備をして取り組んだ。壁画は、高さ2・25メートル、幅3メートルと、高さ2・25メートル、幅2・3メートルの2面構成で、道路に面した部分に色鮮やかな花が咲き小鳥や動物が集う春の花園を、側面にはヒマワリが咲き誇る夏の様子を描いた。

 3年の里田梨香部長は「地域のために自分たちの得意なことが役立ちうれしい。みんなで協力して一つのものを作り上げるいい機会になった。絵を見て、ルールを守ろうと思ってくれたら」と話していた。

 リンク元には、生徒が壁画を描く様子が写真で掲載されているので、是非ご一読を。

 地味かもしれませんが、不法投棄防止には確実に効果があると思います。

 絵はものを言いませんが、絵から受ける印象に逆らい、そこでゴミを捨てるということは、大部分の正常な人間にとっては実は難しいものです。

 背景が何もない場所で不法投棄をしたとしても、景観を悪化させたという罪悪感を持つことはほとんどありませんが、
 このように美しい絵が描かれた場所に不法投棄をすると、捨てたごみが非常に目立ちますので、そこにごみを捨てるということは、正常な人間には心理的な抵抗があります。

 不法投棄現場に「鳥居」を設置すると不法投棄が減るのと同じで、
 「ゴミ捨てるな」という文字情報の看板ではなく、絵というイメージでごみを捨てにくくさせる方がはるかに効果的です。

 不法投棄抑制のためのみならず、排出事業所や廃棄物処理施設においても、積極的にアートの力を借りてはどうかと思います。

 廃棄物処理企業の中には、自社の壁面に明るい絵を描き、周囲の景観に与える影響をできるだけ少なくさせる努力をしている企業があります。
 しかし、それは非常に少数の企業だけです。

 地元の小学校や中学校と連携し、「アートの発表場所」「景観への負荷低減」「地元との共存宣言」の意味を込めて、処理施設周辺の壁に是非絵を描いていただきたいと思います。

 そのほか、廃棄物処理企業は大量の清掃車やダンプを所有していますが、
 ほとんどの企業においては、車両の色や模様は納車時のデフォルトのままです。

 中には、「●●興業」とわざわざ毛筆書きをしているところも多いですが。

 毛筆書きは今すぐ止めた方が良いですね。
 一般的な人は、毛筆書きの企業名を見ると、「暴力団」や「右翼団体」を連想してしまうからです。

 車体の色もよろしくないですね。
 黒や青の車体色が多くなっていますが、この系統の色だと、車体の汚れがわかりにくくなり、清掃を怠りがちになるからです。

 こういった細かな積み重ねで、廃棄物処理業界の印象を必要以上に悪くしてしまっている面があると思います。

 この状況を払しょくするためには、業界にどっぷり漬かった創業者ではなく、
 デザインの専門的な知識を持った外部のデザイナーで、かつ女性を起用すると良いでしょう。

 もちろん、男性のデザイナーでも良いのですが、女性のデザイナーの方が、
 今までにない斬新な発想で、真に目に優しい配色やデザインで提案してくれる確率が高いと思います。

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