2012年の廃タイヤリサイクル状況
4月30日付 ゴムタイムス タイヤリサイクル率 3ポイント低下
代替燃料需要が旺盛 原形利用で更生タイヤ台用が2ケタ増
日本自動車タイヤ協会は4月22日、2012年の廃タイヤリサイクル状況をまとめた。
それによると、近年、廃タイヤは代替燃料としての需要が非常に旺盛で、製紙等の利用先では国内発生分だけでは必要量を満たすことが出来ないため、海外から廃タイヤの切断品・破砕品を有価購入することによって、不足分を補っている状況が続いている。
リサイクル量は前年比で減少しているが、実際に未処理の廃タイヤが増加した訳ではなく、数量の把握が困難な他の方法(焼却処分、中古タイヤ・カットタイヤ以外の項目での海外輸出等)での処理量増加がリサイクル率低下の要因であると考えられる。
12年のリサイクル利用量は合計で88万2000トン、リサイクル率は前年から3ポイント減の87%となった。
前年度比では、2012年の廃タイヤリサイクル率は3%低下したとのことですが、リサイクル需要が旺盛な状況は依然として続いているようです。
記事にもあるとおり代替燃料としての需要が非常に活発なため、国外からタイヤの切断品などを有価購入する状況が続いており、それに伴って不法投棄量や件数も減少しているようです。
10年ほど前まではタイヤが処理困難物として厄介者扱いを受けていたことを考えると、タイヤの活用技術の進展には驚かされます。
もっとも、リサイクル技術そのものは、切断や破砕と言った比較的ローテクな技術分野であるため、10年の間に技術革新が進んだわけではありません。
それよりも、廃タイヤを代替燃料として使用するために、ボイラーや炉の構造が改善された成果と言えます。
タイヤ以外の廃棄物についても、今は処理困難物であったとしても、コスト環境の変化や技術革新に伴って、一気に有価物化する瞬間が来る可能性がありますね。
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2013年5月1日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
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