リアルに怖い不法投棄防止看板
5月20日付 河北新報 ごみの不法投棄「見てるよ…」名取川河川敷に看板 国交省
国土交通省仙台河川国道事務所などでつくる「名取川水系水質汚濁対策連絡協議会」は、仙台市太白区大野田の名取川の河川敷で、心理学を応用したごみの不法投棄の撲滅作戦に取り組む。人間の目が書かれた看板を立てたり、辺り一帯に伸びた草を刈ったりして、見られていることを意識させ、ごみを捨てにくい環境をつくる。
対策は、東北大大学院文学研究科の阿部恒之教授(心理学)の協力を得て、河川敷のうち草地25ヘクタールを対象に実施する。5月下旬に除草や整地に取り組み、6月上旬には6カ所に看板を設置する。看板には「監視カメラ設置中」の文字や人間の目のイラストを書き入れた。文字や目の部分は蓄光シートが使われ、夜に光を放つ仕掛けだ。
名取川周辺ではごみの不法投棄が目立っており、新たな対策を検討していた。6~9月、区域内のごみの量を定期的に調べ、効果を検証する。効果が確認できれば、実施区域を拡大する。
同協議会は「監視の『目』があり、きれいに整備された場所にはごみを捨てづらいというのが人間心理。環境の改善につなげたい」と期待する。
子供には絶大な効果がありそうな看板。
※画像も河北新報サイトから転載
こちらを睨みつけるような目の力が印象的なイラストです。
夜中に光るように蓄光性の塗料で描くということなので、暗い河川敷でこの看板に出くわすと、不法投棄犯でなくともビックリすることでしょう。
鳥居を設置するだけで不法投棄は激減しますが、鳥居とこの目のイラストを組み合わせると、さらなる抑止効果が望めそうです。
ただ、公道などに目のイラストを設置すると、恐怖で病気になったとして行政に損害賠償請求をする人が出てくるかもしれません。
そのくらいに、この目のイラストは、人間、というよりは生物としての本能に直接的に訴える、ダイレクトなメッセージになると思います。
不法投棄に悩んでいる多くの行政に是非実験していただきたいものです。
« 最近の行政処分の傾向について 廃棄物処理法の“現実的な”リスクとは »
タグ
2013年5月22日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
カテゴリー:news