敵もさる者

神奈川県藤沢市が設置した監視カメラ3基が何者かに盗まれるという事件が発生しました。

2013年10月16日 カナロコ 不法投棄防止用監視カメラ盗難、240万円被害/藤沢

 藤沢市は16日、同市が設置した不法投棄防止用監視カメラ3基が盗まれたと発表した。被害額は約240万円になるという。藤沢北署に被害届を出した。

 同市によると、監視カメラは特に不法投棄が多発していた同市遠藤地区(2基)と御所見地区(1基)に設置していたもので、今月6日から14日にかけて相次いで盗まれていることが判明したという。

「不法投棄犯が不法投棄をしやすくするために監視カメラを取り除いた」わけではないと思いますが、監視カメラの意外な弱点が露見してしまいました。

3基で240万円の被害額とのことですので、1基あたり80万円もの設置費用が掛かっていた計算になります。

どんな高機能なカメラだったのでしょうか?(笑)

ここまで高額な財物でありながら、人通りの少ない場所にむき出しの状態で置き続けるわけですから、泥棒にとっては「盗んでくれ」と言っているようなものです。

近年ではカメラ自体の価格が安くなっていることもあり、多くの自治体はもっと安価なカメラを設置しているはずですが、藤沢市はなぜこんなに高額なカメラを設置したのでしょうか?

同様の犯罪を防ぐためには、
「不法投棄を監視するカメラ」を監視するカメラを設置しないといけないのかもしれません。

カメラの設置台数を増やせば増やすほど、泥棒を喜ばせるだけになりそうですが。

ちなみに、平成24年版の犯罪白書によると、平成23年の窃盗の検挙率は27%。

殺人事件などの高い検挙率と比較すると、残念ながら窃盗犯の大部分は逮捕されることなく逃げおおせていることになります。

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