茨城県常陸太田市で悪質な不法投棄事件が発覚

15年前の不法投棄事件かと見紛うほどの悪質な不法投棄事件が茨城県常陸太田市の山林で見つかりました。

2014年11月24日付 産経ニュース 震災がれき大量放置 有害廃棄物も 茨城県、撤去命令3年出さず

 東日本大震災で発生したがれきと関東一円の産業廃棄物が茨城県常陸太田市の山林に大量投棄され、苦情が出た平成23年11月から約3年、放置されていることが24日分かった。有害物質も検出されたが、県は「警察が捜査中であり現場を変えられない」としている。

 廃棄物投棄に関与した山林の元管理人(59)は取材に「(不正軽油作製時に発生する)毒性の強い廃液が入ったドラム缶がトラック10台分、地中に埋まっている。乗用車も数台埋めた」と話す。未認可で廃棄物を処理するトラック運転手らに投棄を促していた。

 運転手ら4人が廃棄物処理法違反(不法投棄)罪で起訴され、うち2人は有罪判決が確定した。大型トラック100台分以上の廃棄物を持ち込んだとみられ、運転手(57)は公判で「震災がれきも捨てた」と陳述。運び出した場所や依頼者は明かしていない。

 県不法投棄対策室は「捜査が終了したら現場を詳しく調べ、撤去を命じるかどうか検討したい」とする。

「経由の密造で発生した廃液」というのはおそらく硫酸ピッチを指すものと思われますが、
近年の不法投棄事件では、硫酸ピッチや乗用車が捨てられるケースはほとんど聞かなくなりました。

特に自動車の場合は、新車購入時に自動車リサイクル料金を預託しているため、廃車時には無料で引き取ってもらうことが可能になり、あえて不法投棄をする理由がありませんので、わざわざ山林に埋めた理由が不気味です。

正式な処分手続きができない盗難車などを埋めたのでしょうか?

不幸中の幸いと言うべきか、不法投棄をしたのが3年前からなのであれば、まだ公訴時効は消滅していませんので、警察による詳細な捜索が期待できます。

不法投棄を委託した者の素性を把握するのは行政だけでは限界がありますので、警察の捜査力に期待せざるを得ません。

建設廃棄物も大量に捨てられているようですので、解体等の下請業者のみならず、元請事業者にも責任追及の網が及ぶことになりそうです。

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