環境に影響が無いわけがない不法投棄

最近ブログが炎上気味の某教育評論家なら「言語道断の犯罪ですっ!」と評論してくれそうな、言語道断の不法投棄事件が起こりました。

2016年6月23日付 産経ニュース 「水路に泡、泡、泡…消防職員が消火剤860リットル不法投棄

 秋田市消防本部は23日、男性職員2人が市内にある解体予定の消防分署で、液状の消火剤約860リットルを不法投棄していたと発表した。この影響で、22日に分署付近を流れる雄物川右岸の水路に大量の泡が発生し、秋田市上下水道局が取水を約3時間停止した。水質の安全性に問題はないという。

 秋田県警東署は廃棄物処理法違反の疑いで2人から事情を聴いている。

 市消防本部によると、2人は21日、秋田市雄和妙法上大部にある消防分署の敷地内に穴を掘り、産業廃棄物として処理する予定だった消火剤約860リットルを流し込んだ。消火剤は土壌を浸透し、約3メートル離れた側溝を通して水路に流れ込んだ。

 2人は「環境に影響がないと思い込み、安易な気持ちで埋めてしまった」と話しているという。

 市消防本部の佐藤好幸消防長は「市民の皆様にご迷惑をお掛けして申し訳ない」と謝罪した。

消火剤には界面活性剤が含まれているため、通常は「廃アルカリ」として、焼却や中和処理を委託することになります。

幼稚園児ではないのですから、液状の廃棄物を土中にまけば地下浸透することくらいは理解できなかったのでしょうか。

気になるのは、公務員でありながら、わざわざ860リットルもの大量の廃液を不法投棄した理由です。

個人の独断でコスト削減(?)を図ったとは思えないのですが、自分が逮捕されるリスクを冒してでも、廃液の処理費を削減したかったのでしょうか?

860リットルの廃液を運んで土にぶちまけるよりも、予算に則って専門の処理業者に委託をする方が簡単だと思うのですが、エクセサイズ代わりに廃液を動かしたくて仕方がなかったのでしょうか?

犯行動機がこうした個人的なおバカなものの可能性もありますが、現場責任者がコスト削減のために不法投棄を指示していたのであれば、大問題です。

誰が不法投棄を思いつき、それを実行に移した(あるいは、移させた)のかまでを、しっかりと捜査していただきたいものです。

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