不法投棄から類推する仕事の質

処分に困ったタイヤを捨てるという、古典的な不法投棄事件ですが、捨てた人間が現役公務員であったところがユニークです。

ユニークというのはもちろん皮肉ですが、当ブログで取り上げる現役公務員による不法投棄事件は3件目ですので、以前よりも公務員による犯罪が増えているような気がします。

2022年2月8日付 佐賀新聞 「タイヤやホイール不法投棄 唐津市の山林に 東部給食センター所長を懲戒処分

 唐津市教育委員会は8日、市内の山林にタイヤやホイールキャップなどを不法投棄したとして、東部学校給食センターの男性所長(54)を停職1カ月の懲戒処分と、役職降任の分限処分にしたと発表した。処分は7日付。

 市教委によると男性所長は2021年11月4日、唐津市北波多稗田の山林に、自動車用タイヤとホイールキャップ各四つと1袋分の家庭ごみを不法投棄した。同12月20日に近くの住民から「不法投棄されている」と市に連絡があり、唐津署に通報した。家庭ごみに入っていたダイレクトメールの住所や名前から、本人が特定されたという。

自分あての郵便物も一緒に不法投棄するとは、度を外れたウッカリさんです。

封筒の住所や氏名を入念に黒塗りした上で不法投棄するような周到な人が現れたら、それはそれでかなり違った意味の怖さがありますが、犯人の特定につながる証拠を自ら現場に残す杜撰さが、現役公務員としては大変な残念さんです。

あまりにも杜撰、というかあまりにも大胆な犯行ゆえ、
「ゴミを捨てた瞬間にこの世からゴミが消滅する!」という思想の持主だったのか?
と、新たな人類出現の可能性に少しワクワクしてしまいました。

さて、かように杜撰な行動を取る人は、不法投棄をするときだけズボラな人に豹変するわけではなく、常日頃から、こうした後先考えない志向の片りんを見せるものです。

その杜撰さを打ち消すほどに公務員として有能だったから課長職に昇進できたのか、
それとも・・・

あと、個人的に思いを強くしたことは、
タイヤは自分で交換するのではなく、カーディーラーやタイヤ販売店で交換してもらい、彼らの産業廃棄物として処分してもらうのが一番ということです。

もっとも、ドライバー歴30年になりますが、一度も自力でタイヤ交換をしたことが無いズボラな私には、杞憂でしかありませんが。

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