中日新聞社からの取材

7月19日(火)の話になりますが、中日新聞の甲賀通信局の記者さんから、滋賀県が甲賀市内に設置した最終処分場に関する取材を受けました。

事前に取材の意図や、関連する資料をお送りいただいていたので、予習をしっかりとし、スムーズな回答ができたと思います。

1時間半の取材の過程で感心したのは、プロ記者の「ヒアリング能力の高さ」です。

プロに対して「感心」というのも失礼な表現かもしれませんが、
「根源的な問題点」と「それを解決するための方策」をズバリと質問されましたので、
答える側のこちらとしても、焦点を絞って回答することができました。

回答する側の知識以上に、取材側の問題意識や、テーマに関する構造的理解によって、パフォーマンスは大きく変わってくるのだろうと思います。

公営施設の経営がうまくいかない理由として
「問題の先送り」や「全体最適ではなく、部分最適の継ぎはぎに終始している」ことを指摘しました。

記者さんから、「それらを解決するための方法は?」と聞かれましたので、
いつも考えていることではないのですが、その時に浮かんだ考えとして、
「周辺に住んでいる住民の参画を得ながら、跡地の利用方法を含めたグランドデザインを決めることだと思います」と、お答えしました。

秀逸な質問のお蔭で、こちらにも新たな引き出しが増えたように思います。

その他、民間最終処分業者のグランドデザインに関する取組事例として、
最終処分場跡地を環境公園として再整備した事例 を、同社のCSR報告書をお渡しして紹介しました。

民間企業一社でここまでできるのですから、行政こそ、このようなグランドデザインを描く必要があります。

経営破たんという状況では、進むも退くも茨の道であるのは間違いありませんが、
将来を見据えて、一時的な県民からの批判覚悟で、全体最適の道を探る政治リーダーや、気骨のある行政職員の登場が待ち望まれています。

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