不法投棄犯への効果的な心理アプローチ
当ブログ2013年5月22日付記事 リアルに怖い不法投棄防止看板
では、国土交通省仙台河川国道事務所が河川敷に設置した不法投棄防止看板をご紹介したところですが、同じ取り組みが北海道の十勝でも行われていたようです。
国土交通省仙台河川国道事務所が設置した看板
※画像は河北新報サイトから転載(転載元の河北新報サイトからは既に削除されています)。
ただし、十勝では目が大写しにされた看板が効果的すぎたせいか、地域住民からの賛否両論のようです。
2014年4月20日 十勝毎日新聞社ニュース 不法投棄監視 “目玉”看板に賛否
町士幌西3線沿いの道路に不法投棄対策として設置されている目玉付き看板に対して、地域の住民から「気味が悪い」との声が上がっている。一方で、不法投棄防止に「効果あり」という声も-。
「ゴミ捨てを禁ず!」などの文字とともに、人間の目玉の写真がデザインされた看板は、不法投棄の防止対策として「目玉で人に見られているという感覚を植え付ける効果がある」と、2009年ごろに町が設置。西3線21~23号付近沿いの道路に5枚のほか、下居辺地区や認定こども園などにも設置している。
16日に士幌南地区集落センターで開かれた町づくり懇談会の席上、「夜に通るとぎょっとする」などと、別の看板に取り換えられないかという意見が出た。ただ、こども園付近などではポイ捨てが減ったと、この看板の効果が出ているとの声もあるという。
小林康雄町長は「別の看板との取り換えも含め地元と協議したい」としている。看板の善しあしはともかく、まずは住民が不法投棄をしない、許さないという意識を持つことが大切。
十勝の看板の場合は、スケッチではなく、人間の目の実写を大写しにしていますので、看板の持つインパクトは非常に大きなものとなっています。
たしかに、夜中に看板と遭遇すると、かなり驚きそうです(笑)。
ただ、近隣に居住している人の場合、同じ看板を見続けていると、やがては看板の刺激にも慣れてきますので、驚かされる機会も徐々に減っていくのではないかと思われます。
夜中でも目立つということは、不法投棄犯にも確実に意識されるということですので、近隣住民ではない不法投棄犯には効果が大きいと言えます。
看板一枚で不法投棄が減るのですから、非常に高い投資効果があると考えられます。
機会があれば、是非十勝に実際の看板を見に行きたいものです。
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2014年4月22日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
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