北海道登別市の小型家電回収も好調

2014年5月8日付記事 北海道恵庭市の小型家電回収が好調 で、恵庭市の小型家電回収が好調というニュースを取り上げたばかりですが、登別市の小型家電回収実績に関するニュースがありました。

2014年5月9日 室蘭民報 登別市の小型家電リサイクル回収好調、想定の3倍超

 登別市が2013年(平成25年)4月から始めた小型家電リサイクルの回収量は、1年間で約76トンに上り、想定の3倍超となったことが、市環境対策室の調査で分かった。5月からは回収品目に「ブラウン管一体型パソコン(PC)」と「ブラウン管用ディスプレー」を追加。今後も回収量増加が見込まれるため、市は「適切な回収に協力をお願いしたい」と呼び掛けている。

 小型家電リサイクルは、家庭で不用になった携帯電話やデジタルカメラ、ゲーム機などから貴金属やレアメタル(希少金属)を取り出し再利用する。

 登別では昨年4月に施行された「小型家電リサイクル促進法」に基づき、市役所などの公共施設5カ所に回収ボックス(縦・横各60センチ、高さ80センチ、入り口30センチ四方)を置き、26品目を集めている。その後、市が認定する業者に引き渡す。今年4月から一般廃棄物処理施設・クリンクルセンター(幸町)でPCの回収も始めた。

 同対策室によると、これまでの1年間の回収実績は、クリンクルセンターで搬入された不燃物や粗大ごみから小型家電を分別する「ピックアップ回収」で73トン集めた。

 ボックス設置場所での実績は、鷲別支所が977キロでトップ。市民会館696キロ、市役所654キロ、登別支所298キロ、登別温泉支所65キロ。またクリンクルセンターに2・6トン持ち込まれ、イベントなどで112キロ回収した。

 このうち回収品目で最多は掃除機(2192台)。次に電子レンジ(1102台)、オーディオ(932台)、空気清浄機(683台)などだった。

 PCディスプレーは液晶画面が主流となっていることを受け、旧型廃棄の「市民要望」が高まり無料回収を決めた。専用ボックス(縦・横各60センチ、高さ80センチ)をクリンクルセンターに設置し、年間約5トンの回収を想定している。

 同対策室は広報紙やホームページでPRを実施する。想定を上回る結果に、八重樫清治室長は「市民ニーズに合わせて回収していることが功を奏した。パソコンの個人情報漏えい防止に協力を」と話している。

登別市の人口は、平成26年4月末現在で50,725人ということですから、人口が非常に多いというわけではありません。

1年間で回収した小型家電の総量が約76tということですので、登別市民1人当たり約1.5kgの小型家電を回収に回したことになります。

国の目標は1人当たり1kgの回収量ですので、登別市の実績はその1.5倍の好結果です。

登別市は室蘭市という工業都市の衛星として立地するという条件もあり、小型家電を使用する現役世代が多いのかと思いましたが、そうでもなさそうです。

登別市の統計(130p)では、平成26年4月現在の65歳以上の住民が占める人口比率は31.1%。

平成24年10月1日現在の日本全体での65歳以上の国民比率は24.1%ですので、登別市の場合は、全国平均と比べると若干高齢化が進んでいると言えます。

もっとも、現役世代しか小型家電を排出しないということはあり得ませんので、ここまで好調な回収実績があったということは、登別市民には環境意識の高い方が多かったのは間違いありません。

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