大同特殊鋼、ついに書類送検か

2016年1月1日付 上毛新聞 「大同特殊鋼を立件へ 鉄鋼スラグ問題で県警

 鉄鋼メーカー「大同特殊鋼」の渋川工場(渋川市)から出た鉄鋼スラグが県内の公共工事で使われ、一部で環境基準値を超えるフッ素や六価クロムが検出された事件で、県警が廃棄物処理法違反の疑いで、同社などを立件する方向で調整していることが31日、捜査関係者への取材で分かった。

 県警は押収した資料を分析するとともに関係者から事情を聴いており、春までの立件に向けて容疑を裏付けるため捜査を進めている。

元旦の紙面を飾るにふさわしいニュースには思えませんが、ローカル紙ならではのきめ細かい報道姿勢の現れですね。

群馬県警が同社の本社(名古屋及び東京)に家宅捜索を行ったのが2015年9月11日でした。
※参考 当ブログ2015年9月14日付記事 
 「大同特殊鋼、廃棄物処理法違反で強制捜査を受ける

スラグの売買、あるいは委託基準違反自体は既に起こった行為であり、それに関する書類等は群馬県警が押収しているはずですから、書類送検の予定を報道機関に明かしても問題ないと判断されたのでしょうか。

告発をされる側の大同特殊鋼としても、覚悟というべきか、書類送検後の収拾策も出来上がっていることでしょう。

法人としての大同特殊鋼が送致されることは確実として、
問題は、役員や従業員の中でどのような肩書と職責の人が送致されるのかです。

また、裁判の結果、委託基準違反が認定されるかどうか、どのような刑事罰が科されるのかも、実務的に重要なポイントになりそうです。

今年の春に予定されている書類送検の時期と、その後の裁判の行方を注視したいと思います。
(もちろん、書類送検されたとしても、不起訴になる可能性もありますが)

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