監視カメラの技術発展

2023年3月1日付 読売新聞 「暗闇でも車のナンバーはっきり、最新型の防犯カメラで不法投棄を検挙…和歌山県が導入

 和歌山県廃棄物指導室は28日、橋本市内に設置した監視カメラで不法投棄をしに来た人物の映像をとらえ、県警による書類送検に至ったと発表した。

 県によると、カメラは県が不法投棄を取り締まるため導入しているIoT対応の最新型で、インターネットでどこからでも録画データを確認できる。「公園に家庭ゴミが頻繁に投棄されている」という相談を受けた橋本署の要請で昨年10~12月、同市や橋本保健所と連携して園内に計3台を設置したところ、今年1月中旬、車で乗り付け、家庭ゴミを投棄する人物の映像が確認された。

 県から連絡を受けた同署が、映り込んだ車のナンバープレートなどから同市居住の40歳代の男を割り出し、2月17日に橋本区検に廃棄物処理法違反(不法投棄)容疑で書類送検した。

 県は不法投棄の取り締まりのため2012年以降、県内に100台以上の監視カメラを設置しており、これまでに計21件の容疑者を特定。悪質なケースは警察に通報している。最新型のカメラが半数を占め、夜間の暗闇の中でも車のナンバーがはっきり判別できるという。

最新型の監視カメラは暗闇の中でも車のナンバーを識別可能という点に、感銘を受けました。

映画では、赤外線を使った暗視ゴーグルがよく登場しますが、赤外線を用いて(?)撮影したわけでもなさそうです。

光学レンズのテクノロジーには疎いので、技術的な背景はよくわかりませんが、車の場合は、自己防衛のためにも、暗闇の中ではヘッドライトを点灯しますので、その光だけで十分撮影可能ということでしょうか?

または、無灯火の完全な暗闇の中でも撮影可能ということであれば、不法投棄犯の特定には大きな効果を発揮しそうです。

行政機関で不法投棄抑止のために監視カメラを使い始めたのは2000年代初頭からですが、当時のカメラは、通信回線を有線で接続しない限り常時監視などは不可能でした。

近年は通信機器の技術革新も相まって、「撮影の精度」と「情報伝達の速さ」に関しては、昔よりも著しく向上したようです。

もっとも、車ではなく、「徒歩、かつ覆面」で不法投棄に臨まれてしまうと、いくら監視カメラの撮影精度が向上したといっても、撮影した画像から個人を特定できる情報が得られないので、お手上げになります。

幸い、そこまで緻密な行動を行う不法投棄犯は、ほとんどいないと思われますので、言い方が悪いかもしれませんが、監視カメラという罠を張っておけば、すぐにその罠に飛び込む不埒者が後を絶たないのだろうと思います。

このエントリーを含むはてなブックマーク

タグ

トラックバック&コメント

この投稿のトラックバックURL:

コメントをどうぞ

このページの先頭へ