産廃処理場に「放射性廃棄物」缶

1月10日(日)の報道になりますが、新潟県市内の旧産廃処理場跡地から、「放射性廃棄物」マークがついたドラム缶1本が見つかったそうです。

※ニュースソース 北海道新聞 その他

この不祥事には大きな問題が2つあります。

1.高い放射能量が検出されなかったから良かったものの、日本原子力発電株式会社の廃棄物に対する管理体制はどうなっていたのかということ。

ドラム缶が投棄された年代が不明ですが、原発と言えば、通常以上の安全管理基準が求められる事業。今回の事件では、普通でもありえない方法で、危険(に見えた)な廃棄物をあっけらかんと処理してしまっています。

「単なるミス」で済ますことはできない、根深い問題が潜んでいるように感じられます。

昨今は、普通の廃棄物でも、自社ラベルが貼られている場合は、慎重に取り扱う排出事業者が増えているところです。今回は、ものがものだけに、「ずさん」を通り越して、「天真爛漫」と言っても良いほど、危険性や社会に与える影響には無頓着な処理に思います。

「安全だから」、「法律には違反しないから」ということで安心せず、なぜ、この場所で見つかったのかを徹底的に調査し、管理体制に問題があるのであれば、早急にそれを是正するべきです。

2.新潟市の発表によると、ドラム缶が発見されたのは「2008年12月22日」とのことですが、同市が経済産業省に通報をしたのが、「2009年1月9日」でした。

このような非常時を想定した対応マニュアルが整備されていなかったせいだと思いますが、市民の安全を守るべき行政の対応としては、「遅すぎた」と言わざるを得ません。

放射能で汚染されていなかったから良かったものの、最悪の場合は、放射能汚染を引き起こしかねない事態だったわけですから、これを良いきっかけとし、想定外の事態への対処方法も考えておくことが重要ですね。

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