滋賀県高島市での木くず不法投棄事件(補足)

先日アップした 滋賀県高島市での木くず不法投棄事件(タイトルを改題しました) を正確に報じる記事が見つかりましたので、事件の背景がはじめて理解できました。
※後ほど、「滋賀県高島市での木くず不法投棄事件」の間違っている部分を修正追記いたします。

スポーツ新聞であるため字数の制限上簡潔な表現をされていますが、他の一般紙とは異なり必要十分な背景説明がなされています。

2014年4月4日 デイリースポーツ 東電、コンサルに4億円支払いか

 滋賀県高島市の河川敷に放射性セシウムに汚染された木くずが大量に不法投棄された問題で、関与した東京のコンサルタント会社社長に、東京電力が処理費用などとして賠償金計約4億円を支払ったとみられることが4日、県警捜査関係者への取材で分かった。

 別の関係者によると、木くずは福島県本宮市の製材業者が排出。コンサル社長は、この業者から木くずの処理と東電に対する賠償請求手続きの代行を請け負っていた。

 東電によると、賠償金は、申請書類をもとに支払いの適否を判断するが、広報担当者は「個別の案件については回答できない」と話している。

東京電力が木くずの処理委託をしたわけではなく、
福島県本宮市の製材業者のところで発生した木くずの処理に関し、コンサル会社が東京電力に請求の代行を行い、東京電力がコンサル会社に4億円の賠償金を支払った
という経緯のようです。

となると、
委託基準違反を問われるのは製材業者となり、東京電力には廃棄物処理法違反は無かったということになります。

ただし、それは法律の規制が有るか無いかだけの話であり、実際には処分されていなかった木くずに対し、4億円もの大金を支払ったというのは重大なミスだと思われます。

コンサル会社に対し、マニフェストのE票の写しを提出させる等の措置を取っていなかったのでしょうか?

あるいは、賠償金の支払いという性質上、申請された案件のすべてにまず賠償金を支払い、後で掛かった経費以外を清算、という事務手続きだったのかもしれません。

いずれにせよ、木くずのセシウム濃度を低下させるために、他の木くずを大量に集める必要があったのだとしても、4億円の処理費用というのはやはり法外だったと言わざるを得ません。

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