水銀の影響で一般廃棄物焼却炉が停止
東京都足立区の清掃工場2号炉で、排ガス中の水銀濃度が自主基準の1立方メートル当たり0.05mgを超えたため、運転を停止したとのことです。
水銀が使用されている製品としては、「蛍光灯」や「水銀灯」がすぐ思い浮かびます。
そのため、「水銀が多いのは事業系ゴミが混入したからだ!」と即断するのは早計です。
しかしながら、使用しなくなった蛍光灯が大量に発生する場面を考えると、事業系、すなわち産業廃棄物が混入したという可能性が、もっとも高いと思われます。
「どっちなんだ」と言われてしまいそうですが、少なくとも、現時点で家庭から排出された蛍光灯の可能性を否定することはできませんので、両面の検討が必要という意味です(笑)。
水銀の混入も大きな問題に違いないのですが、個人的に心配していることは、
二十三区で処理待ちのごみの量は九万トンで危険レベルとされている。今回のトラブルによる未処理分は、これまで近隣の工場に運ぶなどして対応してきた。しかし、二十日には処理待ちの量が約八万九千トン、二十一日には約九万トンとほぼ限界に達している。
未処理の廃棄物が大量に滞留している点です。
廃棄物は清掃工場に滞留しているため、市民の目からはその問題の大きさが意識できないかもしれませんが、
このまま滞留が続くと、ゴミの定期回収の延期などといった措置を取ることが必要になります。
この暑い中、年末年始と同様に、ゴミ袋を家庭に1週間も放置し続けなければならないとしたら・・・
廃棄物処理事業の有難さを身にしみて痛感すると同時に、現代人がどれほど廃棄物処理に対して無力であるかを思い知ることになります。。。
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2010年7月22日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |